ポケットには47円

心の中を書きます。

お星さま

「ママ、僕ね、おばあちゃんが死んじゃったあとも、おばあちゃんのことが大好きなんだ。これっておかしなことかな?」

「ちっともおかしくなんてない。とっても素敵なことよ。」

「でもママ、僕がどんなに好きだって、おばあちゃんは死んじゃったんだから、もう僕の気持ちは届かないんだよ。僕の『大好き』って気持ちはどこへ行くの?」

「そうね、お星さまになるのよ。」

「お星さま?」

「うん、お星さま。届かなかった『大好き』の気持ちは、お星さまになるの。その気持ちが大きければ大きいほど、明るく輝くお星さまになるのよ。」

「じゃあ僕と同じ気持ちの人がたくさんいたんだね....でもきっと、僕のお星さまが一番輝くお星さまになると思う。おばあちゃんのこと、今も本当に大好きなんだ!」

 

本当にそんな気持ちが夜空の星になったら素敵ですが、残念ながら人の気持ちが星になることはありません。

けれども、人の想いというのは、それほどに尊いものです。