ポケットには47円

心の中を書きます。

メモ

とても綺麗な店員さんに出会った。

ナチュラルなメイクに凛とした表情、自信に溢れる所作。それは並の美しさではかった。あまりにも美しくて、思わず息を呑んだ。月並みな表現だけれど、本当に息を呑んだ。男性も女性も魅了される美しさだった。

その美しさを前にすると、自分自身が本当につまらないものに思えた。自分の中から自信という自信が、ひとつ残らず消えていった。そうして僕はすっかり自信を無くして、彼女に目を合わせることにも躊躇いを感じた。

その所作も容姿も、本当に心が奪われるものだった。しかし、見れば見るほど自分自身の劣等感を突きつけられるようでもあった。なんとも居心地が悪かった。

その美しさは凶器だった。
僕はまるで彼女に殺されたようだった。